このルール遊ぶ上で、ガンドックつう立場は割と便利な設定なんですが、逆にそれが足かせになってGMの際にシナリオが作りづらいっていう面も感じてました。(保険金が払われないような仕事は頼みにくいなど)
そんなわけで、PC達がガンドックと対極の立場であるブラックボロサス関与者となるセッションをやってみました。
--シナリオ概要
ウイルス対策ソフトで巨額の富を得たゴーギャン氏。彼は、最近慈善事業に強い興味を示し、貧困の為に麻薬栽培を手がける人々に対しての支援を表明している。PC達はエージェント「Mr.シェイクハンド」より、彼に永遠の安寧を与えるように依頼される。それは麻薬ルートの維持、ゴーギャン氏の死亡による株式相場の変動に目をつけたブラックボロサスの陰謀の一端なのであった。
作戦開始は2週間後、場所は南米コロンビア、ゴーギャン氏が視察と講演の為に滞在するホテルを舞台に行われる。 ハイ。教育上大変よろしくないシナリオです。で、このシナリオの補足条件は以下のとおり。
- 準備期間は2週間。
- ゴーギャン氏の滞在予定のホテルに従業員の欠員が発生している。
- 氏に強い反感を抱くテログループ(NPCレベル2~3、6~7名)がPCの他に存在する。
- 上記グループはブラックボロサスが一部資金提供しており、上手く立ち回ればPC側のリソースになる。
- 氏の護衛として、ガンドックが派遣されるらしい。
- ガンドック達とPC達の情報収集を変形TRSによって処理。
こんな感じで、「期間2週間あっから、みんなで悪巧み考えてね」つうシナリオ。
変形TRSは、互いの陣営が調査役と隠蔽役に分かれてDRを行い、調査側と隠蔽側の達成値の差分(調査側有利)で進行マーカーが前後させるという仕組みで、レンジが進むと相手側のクラスに関する情報が得られたり、クラスアーツを封じる事が出来るというもの。割と情報収集でモニョりやすいルールなので、ええぃ抽象化してしまえーと。
実際のプレイでは、PCの一人(スカ/デモ)がホテル従業員として潜入。オペ/デモなPCと協力して、隠しカメラや盗聴器を事前に設置。またテログループを手なづけて、その襲撃に乗じて暗殺作戦を決行という筋書きでした。
ですが、ゴーギャン氏護衛のガンドックが到着の際に、従業員役のPCが内偵に行ったところ、敵コマンダーに問い詰められてちょっと劣勢、なんとかその場は取り繕いますが、次の日に呼び出されて拘束されそうになります。この状況に気がついたPC達が、急きょ作戦を変更して、ガンドック達を強襲。激戦の後、敵コマンダーとオペレーターを残して勝利しますが、彼らを生かしてもメリットが無いので、証拠隠滅。
で、自分的感想
- 変形TRSはそれなりに稼動。作戦立案に時間食ったので、時間節約には良かったです。
- ただ、TRSにPLの意識が集中しすぎたかも。
- クラスアーツの飛び交う戦闘は激戦。も一回同じ状況で戦ったらどうなるか・・
- ちょっと通信傍受系のルールでモニョる。
- 最後はPLの一人が敵方のガンドック生かしておいたら?っていう意見があったけど、やっぱ実利取ると無理なのよね・・
反省とか改善案とか
- ルール的に知覚系(状況把握・感知・精神力)と交渉系(交渉術・尋問拷問・調達)は他の技能に比べてスキル値が高くなりにくいので、この辺のDRを要求する際は若干楽にすべし。
- 変形TRSのボーナスは[敵方失敗×n]とかにしたほうがええかも。防御系クラスアーツ少ないし。
- 「このNPC生かしておいたら、使いきりのクラスアーツ1個あげるよ?」とかすれば良かったかも。PLの提案がドラマチックな展開の可能性を残せただけに惜しい。
いろいろ書きましたが、自分的に大変面白かったセッションでした。PLのみなさんもお疲れさま~
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